森のカルチャー(草木染・クサギ・くちなし染)

秋晴れの9月12日、森のカルチャー「草木染め教室」が開催されました。今回は、クサギとくちなしを使った染め体験。一般参加者7名、研修生5名、そしてスタッフ6名が集まり、自然の色彩を楽しむ時間を過ごしました。

朝10時半、スタッフの挨拶で教室が始まりました。まずは、クサギとくちなしの染料作りから。参加者の皆さんは、染料が煮出される間に、どんな色やデザインにしようか、わくわくしながら考えていました。

今回の特徴は、3色の染め色を楽しめたこと。クサギからは青、くちなしからはオレンジ、そして両者をミックスするとグリーンに。参加者の皆さんは、それぞれ工夫を凝らし、輪ゴムで絞ったり、グラデーションを作ったり、結び染めにしたり。中には3色全てを使う大胆な挑戦をする方も!

印象的だったのは、家族3人で参加された方々。特に、お父さんの熱心な姿が目を引きました。娘さん(女子高校生)と一緒に、真剣に作業する姿は、とても微笑ましかったです。

毎回、どんな色が出るか心配になるというスタッフの方々。でも今回は、みなさんの作品が美しく仕上がり、ほっとした様子でした。参加者の皆さんの笑顔を見ていると、自然の色彩の魅力を改めて感じる1日となりました。

染め作業の合間には、レモングラスと藍のハーブティーを試飲。自然の香りと味わいに、参加者の皆さんからは「美味しい!」という声が聞こえてきました。

草木染めは、毎回違う表情を見せてくれる奥深い世界。次回はどんな発見があるのか、今からとても楽しみです。皆さんも、ぜひ次回の「森のカルチャー」にご参加ください!

森のカルチャー教室

本日の内容は子供達の草木染めでした。参加者は、おじいさんと2年生の男の子の1組でした。少ない人数だったので、しっかり準備を教えることができました。

男の子は1人だけだったので、ちょっと緊張していたみたい。でも、それがかえって良かったんです。私たちは彼に丁寧に説明することができましたから。

使ったキャンバス地の袋は、前もって豆乳に浸して乾かしておいたものです。染める材料には、去年とったくちなしを冷凍して保存しておいたものを使いました。

作業の中で、ペットボトルキャップをキャンバス地で包んで、輪ゴムで絞って模様を作るというステップがありました。すると、鮮やかな黄色に染まり、素敵な模様ができました。輪ゴムを外す瞬間は特に楽しくて、男の子もとても楽しそうでした。輪ゴムを外すと、予想通りの模様が現れ、彼の顔には大きな笑顔が広がりました。

少ない人数だったからこそ、みんなでじっくりとものづくりを楽しむことができました。参加者が少なかったことが、かえって良い思い出になりました。

森のカルチャー 草木染め(赤紫蘇染め)

7月22日、曇り空の下、延期されていた草木染教室が再び開講されました。当初7月11日に予定されていたこのイベントは、天候不良により中止されましたが、ようやく今日、森の中でその魅力的な体験が実現しました。

参加者は全部で4名、さらに3名の研修生と6名のスタッフが加わり、にぎやかな雰囲気の中でスタートしました。この日のテーマは「赤紫蘇染め」。自然の素材である赤紫蘇を使って、白いスカーフを美しいピンク色に染め上げる作業です。

参加者たちはまず、それぞれ手に持った白いスカーフをどう染めるか思い巡らせました。デザインを考え、染め液に漬けることで、時間の経過と共に色が濃くなっていきます。一度染めた後は乾かし、今日は時間に余裕があったため、さらに二度染めにも挑戦することができました。

ピンク色のグラデーションや絞り染めなど、各自の工夫が凝らされたスカーフが次々と完成しました。それぞれのスカーフはまさに唯一無二の作品となり、どのデザインもとても美しく染まりました。

草木染めは、思い通りの色を出すのが難しいとされています。しかし、だからこそそのプロセスには無限の可能性と楽しさが詰まっています。自然の中で染め物を楽しむことで、参加者たちは新たな発見や驚きを経験し、心から楽しんでいただけたようです。

自然と向き合い、その恵みを受けて手仕事に没頭する時間は、まさに心を豊かにするひとときでした。この草木染め体験は、参加者たちにとって忘れられない思い出となることでしょう。

森のカルチャー 山菜料理

時折、木漏れ日が差し込む山頂付近にあるビジターセンターに、ボランティアスタッフや受講生の21名が集まっていた。

今日は野山の恵みを味わう特別なイベントの日だ。スタッフ一同、事前に山菜を採取し、さまざまな下準備をしていた。塩漬けや冷凍にした山菜をはじめ、ピザ生地までも用意された。

そして本日。皆様が到着すると同時に、調理が始まった。キャンプファイアーを思わせる賑やかな空気に包まれながら、出番を待つ食材たちは、次々と演目を務めていく。

やがてお昼を迎え、食事の時間が訪れる。ニラうどん焼きに、イタドリの炒め物。山菜ごはんにはきくらげやミョウガの酢の物。さらに山菜ピザという新メニューも加わり、舌鼓を打つ賑わいとなった。みそ汁に野草の天ぷら、キャラブキやヨモギの和え物など、どれもが春の訪れを実感させる品々だ。デザートとハーブティーも忘れずに。

自然の恵みに感謝しながら味わう、この時間は格別。都会の喧騒から離れ、山の緑に抱かれながら食する。そんな体験に、参加者からは笑顔があふれていた。

食後には周辺を散策。小道を歩きながら、野草を観察したり山の風に耳を澄ませたり。五感で森の息吹を楽しむひとときだった。

この日、皆が自然の魅力を最大限に堪能できたのは、前もってスタッフ一同が準備を重ねてくれたおかげだ。山の恵みに感謝しつつ、それを活かし尽くす人々の工夫と心遣いが随所に現れていた。

最後に、森への感謝の気持ちを新たにしながら、次回のイベントを心待ちにしている参加者の姿があった。都会の喧騒から離れ、春の森の気配に想いを馳せられた、実りの季節の訪れを満喫できた一日となった。