暑かったが、保全作業の熱意に勝てない!

本日は保全部会が登山コースの保全作業の日でした。先日の大雨で落ち葉や枝で詰まってしまった側溝の整理や倒木の撤去、そして朽ちる木の伐木を行いました。朝から一同はヤマボウシ小屋に集まり、簡潔なミーティングの後、道具を手に取り、現場に向かいました。山の上とはいえ、暑さが厳しかったです。道中にある側溝を進行しながら、清掃しました。倒木処理班は登山者から報告のあった場所に直接向かい、現場に着いたらすぐに作業を始めました。

伐木経験者の助言のもとで、チェンソーを使い、直径35cmにもある倒木との戦いに挑みました。作業箇所は登山道ですので、道の両端に警備員を配置しました。時折、「登山者でーすー!」と警備員からの連絡があり、そのたびに作業を一時中断し、登山者の安全を確保しました。倒れる可能性のある重い木を扱うため、切断作業は危険が伴い、緊張感のある現場でした。皆、「ヨイッショ!」と掛け声をかけながら、切断した重い幹を道路脇に押しやって、安全な場所に置きました。

案の定、戦いは保全作業メンバーに軍配が上がりましたが、みんな作業服がびっしょり濡れて、顔から大粒の汗がぽたぽたと落ちていく中でした。昼食は切った丸太の上に座り、鳥のさえずりや蝉の鳴き声を聞きながら、尾根に吹くそよ風を感じつつ、各自のお弁当を美味しくいただきました。

午後はめぐみの森コースを整備しながら帰路につき、途中で小さなハブマムシに出会いましたが、恐れながらも写真を撮ることができました。疲れた一日でしたが、しっかりと熱中症対策が行われていたため、皆元気に、達成感に満ちた1日を過ごすことができました。

皿倉山頂は涼しい

異常な暑さが続く今年の真夏、暑気払いに皿倉山に登ってみました。

麓は思いっきり暑く、汗が噴き出してしまうほどでした。しかし徐々に高度が上がるにつれ、木陰が増えて薄暗くなり、気温も下がってきました。道端には鮮やかな赤と黄色のキノコが生えていたり、地面に穴を開けたミミズが見えたりと、自然の景観が楽しめます。所々に大輪のオニユリが咲いており、春を思わせる明るい黄色がとても印象的でした。

山頂近くのビジターセンター付近に入ると、ヒゴタイやネムノキの可愛らしい花が咲いていて、とてもきれいでした。7月も終わりに近いというのに、頑張って紫陽花が咲いているのにも驚かされます。フジバカマが立派に成長していて、9月にはアサギマダラの飛来が期待できそうです。夕日が照らす山頂にひらひらと舞うアサギマダラの群れの光景が想像できて、待ち遠しいです。

山頂は28度前後と過ごしやすく、汗だくになることなく展望を楽しむことができます。自然の中で汗をかきながら登る達成感と、山頂での清々しさ。まだまだ登りたくなる魅力的な山ですね。

野外炊飯に挑戦(飯盒で米を炊く)

 7月のほばしら探検隊では、8月に予定している「森でデイキャンプ!」の事前準備として、野外での飯盒炊飯に挑戦しました。
 飯盒炊飯は探検隊メンバーの中には、家族でのキャンプ等で経験があるメンバーもちらほら見受けられましたが、初めてのメンバーや日頃「火」を扱う機会がほとんどない子供たちにとっては、貴重な体験になったようです。
 これまで週末は豪雨や曇天など、天候が心配されていましたが、久々の“晴天”で皿倉山・ビジターセンター付近でも気温が30度を超える状況でした。熱中症対策として、水分補給や交代での火の番など、参加した隊員だけでなく、お手伝いに参加いただいている「北九州大学ワークキャンプサークル」の学生さんにもお手伝いいただきながら、お昼のご飯を炊くことができました。
 一部焦げた(?)飯盒もありましたが、みんなで食べるご飯はとてもおいしかったようで、5杯もおかわりをする隊員もいました。
 午後からは生活に役立つ「ロープワーク」を体験しましたが、ロープが手もとで絡むだけでなく、頭脳も絡んだ(?)メンバーが四苦八苦しながら、3つの結び方をとりあえず身に着けることができたようです。
 熱中症や火傷もなく、無事に本日の活動を完了でき、来月のデイキャンプに向けた事前準備をしっかりとできた、充実した活動になったことでしょう。

今日の藍染は上的だ!

本日帆柱自然公園愛護会主催の森のカルチャーでは、久々の晴天に恵まれ藍染めが行われました。連日の大雨で外出できない日々が続いたなか、今朝一面の青空が参加者を迎えてくれました。

11名も参加した受講生が、講師の指導のもと生葉染めに挑戦しました。受講生は生葉を丁寧に塩揉みし、漬け初めは緑色だった絹布が時間とともに美しい藍色に染まっていく様子に感動していました。中には一人で二枚も染める特待生級の受講生が3名もいまして、その手際の良さに講師も感服していたそうです。

久々の活動ということもあり、講師と受講生はとても充実した一日を過ごすことができたようです。自然の中で、静かに時間をかけて生葉染めに挑戦し、藍の色が織りなす美しさに触れる貴重な体験となりました。