第3回野鳥観察会

〜冬時季の野鳥に会いに行きましょう〜


開催数日前から天気が気になりハラハラしましたが、前日夜からの雨も朝早くに上がり開催の運びとなりました。
気温10℃、曇りの冬空のもと講師1名、スタッフ6名、一般参加者10名の総勢17名が冬鳥に会うのを楽しみにケーブルカー山麓駅に集まりました。


講師紹介、スケジュールとルート、注意事項を説明し、この日観察が期待できる鳥の写真と鳴き声を簡単にレクチャーした後、9時50分に山麓駅をスタートしました。説明している最中に早速エナガが姿を見せてくれました。
表登山道の途中から帆柱稲荷神社方面の小道に入り、みんなで鳥の声に聞き耳を立てながら静かにゆっくり歩いていきます。時折ヒヨドリの声が聞かれるものの静かな時間が流れていきました。山野鳥は私たちの思いどおりに姿を見せてはくれません。やっぱりだめかと思ったころ、帆柱稲荷神社から下った川沿いで見つけました!ジシュウカラ、エナガ、コゲラ、ヤマガラが川を挟んだ木の枝を行ったり来たり。葉を落とした木に止まりカワイイ姿を拝ませてくれました。参加者一同ワーッと心のなかで叫び双眼鏡やカメラで追いました。そこでひとしきり盛り上がった後ケーブルカーで山上駅にあがりました。


ビジターセンターへの道を下り、車道を通って皿倉平へ。またしばらく沈黙。梅野講師の鳥についての話を聞きながら薬用植物園へ。
フユザクラ広場に向かって歩く途中、アオジ、アトリが観察でき、シロハラやジョウビタキの声も聞くことができました。少し小雪がちらつく皿倉山の冬を実感しながらビジターセンターに戻りました。昼食休憩の後、梅野講師が撮った写真をテレビモニターの大画面で見ながら興味深い講義を聞かせていただきました。
寒い中で熱心な参加者の皆さんと16種の鳥を観察する事ができ、バードウォッチングの醍醐味を味わうことができました。
皆さん、お疲れ様でした。

第4回植物観察会

12月7日、寒気の合間の小春日和のような穏やかな日の中、第4回植物観察会スタート。
インフルエンザ大流行の影響かキャンセル相次いだが、講師、西井田光広先生、17名の参加者(初めての方6名)、スタッフ7名、総勢25名でスタート。


先生の資料は「ひっつき虫大図鑑」。ひっつき虫と言われる植物が種子を運んでもらうために進化したもので、かぎ爪、トゲトゲ、ネバネバなどの種類や形態の説明に参加者は熱心に耳を傾けていた。
「ひっつき虫」という興味深い資料とともに、採集した植物を実際にルーペを通して観察したので、関心がより一層高まったようで、参加者は先生に積極的に質問し、座学は活気に満ちていた。
座学終了後、準備体操した後、フユザクラ広場に向けて出発。


この時期はアオキ、シロダモ、ガマズミ、アオツヅラフジ、カラスザンショウなど、赤、青、紫、黒色の木の実、フユイチゴ、ツルリンドウなど草の実が多く、食べられますか?と何回も繰り返される質問で観察会は笑いに包まれていた。


フユザクラは満開で、モミジやドウダンツツジの紅葉もまだまだ美しかった。
今回も熱心な方が多く常にまとまって行動してくれたので、スムーズに進行することができ、勉強になった、また参加したいとの声が聞かれ、皆さん笑顔の解散となりました。

秋の清掃登山

暑さ対策として、集合時間を通常より早い8時30分に設定して清掃登山を計画しましたが、この日の朝は思いのほか涼しい気候でした。一般参加者9名(うち初参加7名)とスタッフ11名の、合計20名の大きなグループで実施しました。スタッフによるコースの説明、体調管理および事故防止に関する注意事項の説明、そして準備運動を行った後、清掃登山に出発しました。

実りの秋といいますか、道端には平茸やたまこ茸が顔をのぞかせ、小鳥の好む木の実や真っ赤な彼岸花が目に映ります。ゴミを探す目にも、そんな秋の彩りが癒しとなってくれました。石壁の表面には青々としたマメヅルが這い、小さな命のゆりかごのようです。ゆめな、ユウガギク、ムラサキツメクサ、ブタナが競うように花を咲かせ、秋の訪れを告げていました。 

一行は、2合目広場で小休憩を取り(水分補給・服装の調整・飴の配布)、4合目と6合目でも水分補給のための休憩をはさみました。皿倉平では一斉清掃を行い、その後ビジターセンターへ到着。ささやかな感謝の気持ちとして、お菓子とジュースがふるまわれました。みんなで一息ついたあと、集合写真を撮影し、本日の清掃登山を無事に終了しました。


皆さんのおかげで、山は美しく保たれ、登山者がいつまでも愛せる山であり続けています。感謝の気持ちを込めて──また会いましょう!

第2回野鳥観察会 〜山頂でハチクマの渡りを見よう!〜

朝9時30分にスタート。一般参加者9名、スタッフ12名、そして講師1名の計22名が集合し、ケーブルカーに乗って山頂を目指しました。

この時期、全国のバードウォッチャーたちが心待ちにしているのが、ハチクマの渡りです。ハチクマはタカの仲間で、全長約60cm、翼を広げると120〜140cmにもなる迫力のある野鳥。毎年秋になると、日本各地から南へと渡っていくその雄大な姿を見ようと、多くの人が観察に訪れます。

今回の観察地は、山頂北側のブランコ周辺。現地では講師の梅野さんから、ハチクマの特徴や渡りについての簡単なレクチャーを受けました。

しかし…この日はあいにくの曇り空。風向きも悪く、昼前には雨が降りそうな予報。ハチクマの飛来を期待しつつ、全員で関門橋方面を見上げながら空をじっと観察しました。

1時間ほど粘ってみましたが、残念ながらハチクマの姿は1羽も確認できず。どうやら風待ちのため、どこかで足止めをされていたようです。

その後はビジターセンターへ移動し、研修室で梅野講師による特別映像上映タイム。なんと、前々日に同じ場所で撮影されたばかりのハチクマの渡り映像を見せていただきました!

そこにはなんと…341羽のハチクマが空を舞う圧巻の光景が!
タカ柱(たかばしら)と呼ばれる、円を描きながら上昇する姿も複数回観察できたそうで、まさに見応えたっぷり。皿倉山の上空をつかむ風に乗って、次々と南へと飛び立っていったそうです。

今回の観察会では直接ハチクマの姿を見ることは叶いませんでしたが、映像を通してその魅力をしっかりと感じることができました。そして何より、自然の中でじっくりと空を見上げる時間もまた、贅沢な体験だったのではないでしょうか。

ハチクマたちが無事に目的地までたどり着けるよう、祈りを込めて観察会は終了。
参加された皆さん、本当にお疲れさまでした!

また次回、青空の下でお会いできるのを楽しみにしています♪