健康登山 ー 雨上がり 小雪ちらつく 縦走路

朝方まで降っていた雨がようやく上がり、小雪がちらつく重い雲の下、一般参加者24名、スタッフ14名で帆柱四山縦走の一日が始まりました。

煌彩の森から旧ふれあいの家を経て表登山道に入り、四合目花尾分かれから花尾山へ向かいました。花尾城の歴史を感じさせる竪堀や石塁、石組み井戸を巡り、たどり着いた花尾山頂からは予想以上に視界が開けており、響灘の向こうに微かに沖ノ島の島影も望むことができました。

次第に冷たい風が強まる中、帆柱の辻を経て二座目の帆柱山を踏破し、下山途中で風よけをしながら昼食を取りました。昼食時に冷えた体を温めるには、権現山への登山路の適度な上りがちょうど良い運動となりました。権現山頂では、昨日まで融け残っていた雪がすっかり消え、そこからの眺望もまた疲れを癒すに十分でした。

最後の皿倉山山頂は寒風が厳しかったものの、射し始めた陽光に照らされた関門海峡や小倉の街並みが間近に見え、その美しさが印象的でした。下山路は国見岩コースを通り、山茶花の赤い花が散り落ちた山道を進みました。参加者38名全員が15時40分に完歩し、10kmを超える行程を寒さに負けずに歩き抜いた参加者たちは、満足げな笑顔でそれぞれの家路につきました。

第3回野鳥観察会 冬の野鳥に会いに行こう

12月8日(日曜日)晴れ
この日は冬らしい寒い朝になりました。一般参加者が子供1人を含む20名、それに講師1名、スタッフ11名の総勢32名での観察会となりました。
9時30分の受付開始でしたが参加者の集まりが早く、前倒しでスタッフ紹介、コース説明、注意事項の説明を行いました。今回は初めに、この日観察が期待される鳥をピックアップ。写真と鳴き声を紹介してスタートしました。


表登山道を登っていくとまずは元気なヒヨドリの声がお出迎え。その先ケーブルカーの線路の向こうのモミジにエナガ、メジロ、シジュウカラの混群が。皆さんその場にくぎ付けとなり双眼鏡で食い入るように観察しました。


口々に可愛いとテンションが上がり幸先の良いスタートでした。しかしその後は声はすれどもと、なかなか出会うことができませんでした。
鳥は一般に繁殖期である春から夏にかけてさえずることが多く、冬はほとんど地鳴きなのです。


帆柱稲荷まで歩き、一旦ケーブルカー山麓駅に戻り山上へ。四季彩ロードから皿倉平、薬用植物園を周りビジターセンターで昼食休憩をとった後、梅野講師の皿倉山で遭遇した鳥や動物のスライドを使った講義を聴きました。
最終的に鳴き声のみも含めて14種類の出会いとなりました。鳥はなかなか姿を見せてはくれませんでしたが、皿倉山の美しい紅葉を満喫していただけたようでした。参加者の皆さんお疲れ様でした。

植物観察会

本日は一般参加者男性6名、女性19名が参加し、そのうち11名が初めての参加となりました。この日は穏やかな小春日和に恵まれ、青空の下でのスタートとなりました。

集合場所の皿倉山山麓駅周辺では、紅葉がまさに見頃を迎えており、鮮やかな景色を楽しむことができました。イロハモミジはグリーンから赤への美しいグラデーションを描き、背景には黄葉から褐葉に移るメタセコイアが秋の深まりを感じさせました。また、黄色いツワブキの花が所々に咲き誇り、彩りを添えていました。

ケーブルカーで山頂近くのビジターセンターへ向かい、紅葉、黄葉、褐葉についての座学が行われました。先生は紅葉の色彩が色素やpHによって変化する仕組みを丁寧に解説され、その豊富な知識や充実した資料、美しい紅葉の写真の数々に、参加者たちは引き込まれていました。屋内にいながら、まるで紅葉狩りに出かけたかのような気分を味わい、皆さん満足そうな表情を浮かべていました。

その後、皿倉平まで散策を楽しみながら解散地点へ向かいました。天候は最後まで安定しており、全員無事に14時に終了することができました。

紅葉の皿倉、河内の山・里歩き

11月16(木)、曇り空の下で「紅葉の皿倉、河内の山・里歩き」が開催され、一般参加者36名が集まりました。今年の紅葉は少し遅れ気味でしたが、所々に見える赤や黄色の色付きに、参加者の皆さんからは感嘆の声があがりました。

最初の急登となる洞見平までの道中、だんだん広場から登り始めると、息が上がるような道のり。それでも、たどり着いたフユサクラ広場では山中の静けさの中に赤いモミジと白いフユサクラが美しい対比を見せており、参加者たちはしばし足を止めて景色を堪能しました。

カエデの森やさくら広場にあるドウダンツツジも紅葉が始まったばかり。東河内登山道では、前日の雨で滑りやすい道に注意を払いながら、皆で声を掛け合い慎重に下山しました。空腹を感じ始めたところで長い西河内林道を進み、アジサイの湯を目指します。

アジサイの湯ではおいしい食事で体力を回復。全員が元気な笑顔で「集合写真」を撮影しました。午後の部最初の見どころである「ギンナン山」では、紅葉の見頃がもう少し先といった様子でしたが、そこからは奥田の里歩きへ進行。沿道に咲く小さな花々や田んぼに立つ案山子を楽しみつつ市瀬峠でひと休みし、最後は爽健の森を一気に登り切り皿倉平へ到着しました。

全員が無事10kmを歩き切り、ここで一次解散。三分の二ほどの参加者がスタート地点である銅像広場までさらに下山し、最終的に全行程12kmを完歩しました。所要時間は6時間28分。この充実した山旅は、参加者たちの満足げな表情に表れていました。

紅葉を楽しみつつ心地よい疲労を味わう素晴らしいイベントとなり、自然と歩く喜びを再確認する一日となりました。