帆柱パトロール

曇っていた。いや、私の心が曇っていたのかもしれない。
本日は帆柱パトロールの日であった。山に登る。ただ、それだけのことなのに、人はなぜか神妙な顔をする。もちろん私もそのひとりで、何か大いなることを成すような面持ちで、10時きっかりに麓の食堂前に立った。集まったのは、保全会員14名と、ボランティア研修生3名。合計17名。まるで何かの儀式でも始まりそうな奇妙な数字だ。

今回のコースは、だんだん広場から続く直登コースと、いくぶん優しさを含んだ迂回コースの二つ。どちらにしても、私たちにとっては馴染みが薄く、説明の段になると、誰もが自分の記憶を頼りに断定しようとするので、まるで迷宮の入り口で道を訊く者たちのようであった。会話は、かみ合わない。人生とは、そういうものかもしれない。

しかし、幸いにして、先頭をゆく案内人は確信に満ちていた。迷いを捨て、いざ出発。前夜の雨が山道をぬかるませ、ところどころ足を取られるも、引き返す者はいなかった。滑っても、転んでも、人は前に進むものらしい。

二手に分かれた我々は、黙々と立ち枯れる木々を見つけては、白いテープを巻きつけた。まるで、自分の存在をそこに留めるかのように。そして、テープには日付を記した。生きていた証、というには大げさかもしれないが、それに近いものだった。九本の木が、我らの訪れを受け止めた。

昼過ぎ、ヤマボウシの山小屋に到着。冷たいおにぎりも、黙って食べれば、それはそれでうまい。
反省会という名の内省の時間が設けられ、誰もが何かしらの「もう少しこうすればよかった」を抱えていた。

午後、我々は再び分かれた。下山パトロール班と、珍樹の森作業班。与えられた役割を果たすべく、それぞれの道を選んだ。それが正しいかどうかは誰にもわからない。ただ、その瞬間、私たちは「今日」という日を、確かに生きていたのだ。

帆柱山よ。今日も、ありがとう。
明日は晴れるだろうか。いや、心の天気が晴れてくれれば、それでいいのだ。

保全作業 ~屋根に挑む!自然を守る熱き一日~

本日5月10日、ほばしら自然公園愛好会・環境保全部の作業日。今回のミッションは、権現神社近くのあずま屋の屋根清掃と、木部への防腐処理です!

前日の強風と雨に「屋根に登れるかな…?」と不安もよぎりましたが、今朝はなんと青空が広がり、風は少々あるものの作業には支障なし。自然も我々の意気込みに応えてくれたようです。

さっそく、トウクワ、松葉箒、ハシゴ、ロープ、防腐剤、ブラシなど、頼れる相棒たちを準備。アスファルトの坂道を登り、権現山頂へと続く道の途中にある作業現場へ到着しました。

気合の入った部員たちは、役割分担もスムーズそのもの!屋根に登って落ち葉をかき出す者、安全を見守る監督、防腐剤を丁寧に塗る者──言葉を交わさずとも、長年培った連携プレーで、作業はあっという間に進みます。

数か月分の落ち葉が積もっていた屋根は、見違えるほどピカピカに。防腐処理もばっちり施し、木造構造をしっかりガード。冷たい風の中にもかかわらず、帰り道の部員たちの顔はどこか誇らしげ。自然の中で汗を流した清々しさが全身からにじみ出ていました。

自然を愛し、守る力強き仲間たちの一日。ほばしらの森は、今日も元気です!

第1回ほばしら探検隊

「はじめまして!ほばしら探検隊スタート」

2025年4月20日(日)

待ちに待った第1回ほばしら探検隊がスタートしました!
市内の元気な3~5年生が山麓駅前に集合し、初めての出会いにワクワク。ケーブルカーでビジターセンターに向かいました。

あいにくの小雨模様で山頂登山は断念しましたが、室内で楽しい活動がいっぱい!
開校式では、理事長さんと隊長さんから温かいお話をいただき、山での安全な過ごし方を学びました。

チームワークの第一歩!

早速3つの班に分かれて活動開始。
・班長さんをみんなで相談して決定
・個性あふれるプラカード作成
・伝統の「探検隊の歌」を元気に合唱
初めての出会いにも関わらず、みんなで協力する姿が輝いていました!

モルックで大盛り上がり!

午後はフィンランド発祥のスポーツ「モルック」に挑戦。
初めてのゲームでしたが、すぐにコツをつかんで白熱した試合に!残念ながらスタッフチームが優勝しましたが、次回は子どもチームがリベンジを誓いました。

次回は外で!

おやつタイムと館内清掃を済ませ、ケーブルで下山。
「来月は晴れて屋外で遊べますように!」と願いながら、次回の活動を楽しみに解散しました。

次回のほばしら探検隊もお楽しみに!
自然いっぱいの皿倉山で、もっともっと仲良くなりましょう♪

第1回 森のカルチャー 山菜料理を作ろう

心配された雨も上がり第1回森のカルチャーが開講しました

14人の参加者さんと山菜料理をおいしくいただきました

これ食べられるの? いつも見ていた野草も天ぷらにして食べてみましょう

タンポポ、つくし、フキノトウ、イタドリ・・・ 

ビジターセンターの周りでノカンゾウ、ヨモギ、オドリコソウ、ユキノシタ・・・

スタッフの説明を聞きながら、食べられる野草で花束を作っている方もいました。

これはノカンゾウ 天ぷらにします

すべての材料を当日採取するのは難しいのでスタッフが

事前に集めて、冷凍したり、乾燥したり、真空パックしていたもの

また、甘酢につけたり、甘露煮にして保存していたものを使いました。

お昼12時半頃には料理が出来上がり

「椿の花の天ぷら、珍しい! シャクは香りがよくて香ばしい」

見た目はちょっと地味ですが

季節感たっぷりです

天候が不順で開催が心配された
第1回森のカルチャー
 「山菜料理を作ろう」
早朝まで降ってた雨も上がり
寒かったがお天気に恵まれました

昨今 寒い日が続いたり、急に暑くなったりで、材料集めに苦労します

草花はあっという間に、伸びて咲いて散っていきます

毎日観察して季節を楽しみましょう

ご参加いただいた皆様 ありがとうございました