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皿倉山ビジターセンター

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Hobashira Nature Park Protection Association

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植物談義

  • 第一話「八重ヤマブキの花はなぜ実をつけないのか?」
  • 第2話「マムシグサの雄花・雌花は転換します」
  • 第3話「ウツギやアジサイは同じようであって、同じでない・・のです」
  • 第4話「植物も昆虫も、花なしでは生き残れない」
  • 第5話「近辺には迷惑な植物も多いのです・・」
  • 第6話「植物は独立栄養、動物などは従属栄養で生きている」
  • 第7話「人生いろいろ、紅葉・黄葉もいろいろ」
  • 第8話「帆柱山系の樹木は百年以上も二酸化炭素を吸収」
  • 第9話「年の初めは「松竹梅」からスタート」
  • 第10話「帆柱山系に春到来、開花のトップはツバキ類」
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  • 第14話「帆柱山系の皇后スギ林の遺伝子は実生か、さし木か」
  • 第15話「木の文化の伝承こそ、森林を生き返らせるみちです」
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  • 第27話「 皿倉登山道路の沿線に15景の名所を選定」
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第27話「 皿倉登山道路の沿線に15景の名所を選定」

< 1 min read

71年前に小学生が選んだ景観や大木などの来歴を標示

 昭和12年に完成した約5㎞の皿倉登山道路は、要所々に優れた「樹木や大岩や景観」が点在しており、当時の小学生たちは15箇所の名所を選定。 70年前の物語を想像しながら、早速、登山口の1合目近くに設置された「幾世の森」から出発。それぞれの石標と説明板をたどりながら、最後の15箇所目「皿倉平の国見峠」に到着するコースが今回の主題です。

皿倉登山道路沿線の15景概況 #

 鹿児島本線の八幡駅の正面にそびえ立つのが皿倉山。山腹に帆柱ケーブルカーの線路が目に映るので目標としては一目瞭然。車で5分も走れば、登山口の帆柱ケーブル山麓駅にたどり着けます。駐車場に車を置いたら、登山の態勢完了。

 帆柱山系の登山コースは全部で11ルートもあり、東西南北の四方から登山できることから年間とおして賑わっている山です。今回は皿倉登山道路に沿って15景の物語を探勝しながらの、ゆったり登山を推称しているコースです。

 モミ・マツ・カエデ・スギなどの植物が8箇所。達磨岩・天狗岩などの大岩が2箇所、展望や景勝地が5箇所、15箇所の来歴の自然探訪には最適のコースです。

(1) 幾世の森 (いくせのもり) #

 登山道路の1合目表示より上方
 登山口に設置した最初の石標である。広葉樹林に混じって早春のヤブツバキが美しい。「幾 世」は、「いくよ」とも読み、次世代に語り継がれることを願ってつけられたのか・・。

(2) 大師樅 (だいしもみ) #

 林内の近道と車道の交差点の前方
 昭和28年、北九州大水害以前は小さな滝があり、小さな寺と不動明王の石像の下で滝にうたれ合掌念仏する善男善女の姿を見ることがあった。この樅の木はお寺のすぐ前にあり、樹齢100年をこえ、大師樅と呼ばれている。

(3) 洞見台 (くきみだい) #

 県立ふれあいの家・下方広場
 ひと汗かいて、眼下に広がる市街地や洞海湾を眺めるには格別の休息地である。また、振り返れば覆いかぶさるように皿倉山がそびえ、花尾山が指呼の間に見える。

(4) 力水 (ちからみず) #

 県立ふれあいの家・上方の道沿い
 両手にすくう湧き水、汗をぬぐう様子をたびたび目にする。今は大水害で当時の湧き水は消えたが、50m前方に新しい湧き水が出ていて、渇きを癒してくれる。
(注:その後の水質検査で不合格になっています。生水は飲まないでください。)

(5) 大扇望 (だいせんぼう) #

 治山復旧箇所
 ここからの眺めは、黒埼地区を中心に二島、脇田、芦屋までの響灘が開ける。その眺めが扇状に開けることからこの名がついた。ぴったりの名である。

(6) 見巡松 (みめぐりのまつ) #

 花尾山への分岐点
 ここは四合目と五合目の間、「花尾分かれ」と呼ばれ登山道の分岐点である。初代は枝振りのよい松が地蔵堂の後にあったが、マツクイムシの被害にあって枯損。現在は二代目の松を植樹。初代の風格を現すまで「今しばらくお待ちください」

(7) 達磨岩 (だるまいわ) #

 花尾分かれより少し登った渓流の中
  急峻な谷のほとばしる水を浴びて右手に大きな岩が見える。どっしりと腰を据えたその姿に 「達磨の威風堂々」を観じて銘々。

(8) 宿禰の松 (すくねのまつ) #

 花尾分かれより少し登った位置
 この先、200m先に「宿禰の松」と呼ばれた大樹があった。今は枯れてしまって、朽ち果てた株のみとなった。

(9) 鶯谷 (うぐいすだに) #

 大曲の渓流沿い
 春告鳥ともいわれ、日本人に最も親しまれている鳥類で、ホーホケキョとさえずるが、時としてケキョケキョと鳴くのを鶯の渡りという。その美声は山々にこだまする。

(10) 巖楓 (いわかえで) #

 6合目よりやや上方
 秋深む頃、この付近一帯はイロハモミジが群生し秋の紅葉を彩る。推定樹齢300年以上のカエデが大岩にがっしりと根を張り、風雪に耐える姿は荘厳で威厳を醸しだしている。

(11) 天狗岩 (てんぐいわ) #

 (10)と同一箇所
  「巖楓」を抱えるように苔むした巨岩が見える。この大きな岩は、太古の歴史を物語るようにゆったりと居座っている。

(12) 楓杉峡 (ふうせんきょう) #

 唯一のレンガ作りの橋と楓
 樹齢を誇る楓と杉のコントラストにしばし見とれ、足下の谷を見下ろせば、苔むす石橋が歳月の重みを感じさせる。当時の架橋技術を遡るのもおもしろい。アーチ型式に類似した橋梁。

 (13) 大杉道中 (おおすぎどうちゅう) #

 皇后スギの群落の一部
 樹齢いくばくであろう、巨大な大杉が山道の両側に林立する。「おーい大杉くん・・そこから何が見えるかい。」と叫びかけたくなる。

(14) 皇后杉 (こうごうすぎ) #

 道沿いのスギ群落の一部
 皇后杉とは、神功皇后からとつた名前とか・・? この山の杉を軍船の帆柱に伐りだしたという伝説に由来するもので、あくまで伝説の範疇。樹種はアヤスギで挿し穂苗から成長。

(15) 国見峠 (くにみとうげ) #

 8合目の広場に到着・東側に展開する豊前国を眺望
 皿倉山と権現山にはさまれた台地は馬の背のよう。左右に振り分け、かっては周防、豊前、西に筑前、筑後が一望できたであろう。今は皿倉平と呼んでいる。

 (文責:田代 誠一)  
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Table of Contents
  • 皿倉登山道路沿線の15景概況
  • (1) 幾世の森 (いくせのもり)
  • (2) 大師樅 (だいしもみ)
  • (3) 洞見台 (くきみだい)
  • (4) 力水 (ちからみず)
  • (5) 大扇望 (だいせんぼう)
  • (6) 見巡松 (みめぐりのまつ)
  • (7) 達磨岩 (だるまいわ)
  • (8) 宿禰の松 (すくねのまつ)
  • (9) 鶯谷 (うぐいすだに)
  • (10) 巖楓 (いわかえで)
  • (11) 天狗岩 (てんぐいわ)
  • (12) 楓杉峡 (ふうせんきょう)
  •  (13) 大杉道中 (おおすぎどうちゅう)
  • (14) 皇后杉 (こうごうすぎ)
  • (15) 国見峠 (くにみとうげ)

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