4月4日土曜日。新年度になって初めての保全作業の日。
保全部員10名と研修生2名、計12名がヤマボウシ小屋に集まりました。
朝からあいにくの雨。
山に入ることは叶わず、午前中はミーティングの時間となりました。
今年度の年間計画表に目を通しながら、どうすればよりよい成果につながるか――
一人ひとりが思いを出し合い、静かに、しかし確かな熱を帯びた話し合いが続きます。


やがて、空が少しずつ明るみはじめました。
雨は上がり、雲の切れ間からのぞく青空。
その変化に背中を押されるように、私たちは早めの昼食をとり、作業へと向かいます。


爽健の森へ下る入口には、今日参加できなかった仲間たちが、あらかじめ横木や杭を用意してくれていました。
顔は見えなくても、確かにそこにある“つながり”。保全部員ならではの、静かな連携です。
資材を分け合いながら運び、現場へ。

作業は効率を考えて2チームに分かれ、それぞれの持ち場で黙々と取り組みます。





途中、長い横木が必要になる場面もありました。周囲を見渡し、枯れかかった木を選び出して活用。
また、杭が足りないと判断した部員は、迷うことなく山道を駆けて小屋へと戻ります。




誰かが指示するわけでもなく、
それぞれが考え、動き、補い合う――
そんな積み重ねの中で、作業は着実に形になっていきました。
午後からの短い時間でしたが、12名の力がひとつになり、無事に作業は終了。
ヤマボウシ小屋へ戻るその足取りは、どこか軽く、そして少しだけ誇らしげでした。
新しい年度のはじまりにふさわしい、確かな一歩となりました。(T.Y)



