2月21日、土曜日。
いつも山へ連れて行ってくれるケーブルカーは、この日は静かにお休みでした。
けれど――歩みを止める仲間は、ひとりもいません。
「少しでも、登山道を歩きやすくしたい。」
その思いを胸に、旧ふれあいの家へ10時集合。
ヘルメットや道具は、保全部の仲間が自家用車で運んできてくれていました。
誰かが支え、誰かが運び、誰かが汗をかく。
そうやって今日も一日が始まります。

煌彩の森へ一歩足を踏み入れると、すぐ目に入ったのは、倒れかかった1本の木。
山を歩く人にとっては小さな障りでも、見過ごさないのが私たちです。
声を掛け合い、慎重に、確実に処理。





気がつけば時計はまだ10時30分。
「よし、行こう。」
以前悪天候で中止になった、煌彩の森から国見岩へ向かう横断道へ。
森は、待っていたのかもしれません。
パトロールで白テープを巻いた木々を見つけては伐り、道の脇へ丁寧に寄せます。
1本、また1本。同じ作業の繰り返し。
地道で、派手さはないけれど、確実に道は変わっていきます。









暗かった森が、少しずつ光を取り戻し、足元が整い、歩く人の顔が浮かびます。
こういう瞬間のために、私たちは山へ来ているのかもしれません。
作業を終え、朝集まった場所へ無事に戻ることができました。
当たり前のようで、当たり前ではない一日の締めくくりです。


反省会を終え使った道具をまたヤマボウシ小屋へ運んでくれる仲間と別れるとき、心の中に残るのは疲れよりも、静かな充実感。
今日私たちが整えた道を、明日誰かが気持ちよく歩いてくれますように。
山は何も言いません。 けれど、森の明るさが、きっと答えなのでしょう。(T.Y)
















































