刈払機点検と草刈り〜Part2〜

9月の森は、やわらかな風に包まれていました。
朝晩のひんやりとした空気が、みんなの心を落ち着かせます。

9月20日。
10人の仲間たちが集まりました。

「雨がふる前に、やりとげよう」
そんな気持ちを胸に、みんなはすぐに外へ。

斜面に立つベテランの仲間。
刈払機を構えるその背中には、長い年月で育まれた自信と、「仲間を守る」という静かな責任感がありました。

一方で、平らな場所を担当する女性の仲間たち。
草を刈る手はていねいで、表情は真剣そのもの。
「わたしたちも役に立ちたい」
そんな思いが、黙々とした作業の中に込められていました。

春につづく2回目の草刈り。
「あのときより、きっと上手になっている」
心の中で小さな自信が芽を出し、それが作業をすすめる力になっていました。

空からぽつりと雨が落ちはじめたとき――
みんなの心には、達成感が広がっていました。
「間に合った」「やりとげた」
胸の奥がふっと温かくなる瞬間です。

作業のあと、ベテランの仲間が燃料を準備する姿を見守る部員たち。
その瞳には、尊敬と憧れと、
「いつか自分も」という未来への思いが映っていました。

刈払機の音が耳に残り、草のにおいが体をつつむ。
その中で生まれた笑顔は、努力と学びのあかしのように輝いていました。         (T.Y)

      『皿倉シスターズ』