1月18日、暖かな冬の日差しが登山者に差し込む日曜日。
ケーブル山麓駅前に、15名の保全部員が集まりました。
部員たちの心の中に流れていたのは、同じ想い――
「今日も、この道を守ろう」という、あたたかな決意でした。

歩き始めたのは、ふもと食堂から。
煌彩の森迂回路〜国見岩横断〜河内貯水池分かれ〜冬桜広場〜森林植物園入口〜ヤマボウシ小屋を目指す、長く険しい道のり。
決して楽ではない、それでも誰一人、後ろを向きません。


森に入ってすぐ、倒木が行く手をふさぎました。
けれどその前で立ち止まる人はいません。
声を掛け合い、手を伸ばし、力を合わせる。
倒木は、いつの間にか「試練」から「絆」へと姿を変えていました。

トンボを手に、石を拾い、道の脇へ運ぶ部員。
足元の小さな石ひとつが、誰かの安心につながることを、皆が知っているからです。
煌彩の森には、岩や石が散らばり、先月のパトロールのときに巻いたテープが、森の中で静かに時を刻んでいました。
横断コースでは、倒れたロープ支柱が見つかります。
それもまた、森からの「気づいて」という合図。
倒木や枯木に巻かれるシールは、未来への約束のしるしです。









12時半、ヤマボウシ小屋に到着。
疲れたはずの顔に浮かぶのは、不思議とやさしい笑顔。
ここまで歩いてきた道のりが、心をひとつにしていました。
昼食をとり、13時過ぎ、再び歩き出します。
下り坂でも、気は抜きません。
横断溝、階段、ひとつひとつを確かめながら、「安全」を次の季節へ手渡していきます。



こうして今日のパトロールは、無事に終了。
記録されたひとつひとつのチェックは、
2月の保全作業へと受け継がれ、登山道を、やさしく、強い道へと変えていくでしょう。
誰にも気づかれないかもしれない。
それでも、この森を歩くすべての人のために。
15人の想いは、今日も森の中に、静かに残されました。(T.Y)


