第2回野鳥観察会 〜山頂でハチクマの渡りを観よう〜

9月21日土曜日9時30分、帆柱ケーブルカー山麓駅に参加者13名、スタッフ11名(ボランティア研修生6名含む)及び北九州野鳥の会の梅野講師の総勢25名が集まりました。
 予報では皆さんの熱い期待を裏切るような南西の風4m/hでしたが、講師の言うハチクマが飛ぶ5%の可能性にかけて山頂に登りました。
 ハチクマとは夏鳥として日本に渡ってくるタカ科の猛禽類で、全長約60cm、羽を広げると120〜140cmにもなる主にハチの幼虫やサナギを食べる鳥です。夏にやってきて日本各地で繁殖し、毎年9〜10月中旬にかけて南下し、北九州上空付近を通り最終的には東南アジアを目指して飛んでいきます。上昇気流に乗り悠々と飛んで行く姿は人の心をざわつかせます。
 この日の山頂は残念ながら曇天で風が強くハチクマの勇姿を見ることはできませんでした。その後ビジターセンターでの座学で、ハチクマの説明や皿倉山周辺で梅野講師自ら地道にカメラに収めた鳥たちのスライドを見せて頂きました。
 この日はハチクマの渡り観察という目的は達成できませんでしたが、自然には勝てません。昨年の写真を下に載せます、ご鑑賞ください。

参加者の皆さんありがとうございました。

「修験者の道を訪ねる山歩き」

9月18日、猛暑日の予報が出る中、一般参加者27名、スタッフ12名で「修験者の道を訪ねる山歩き」が実施された。ルートは「煌彩の森」を皿倉平まで 登り、権現山のキャンプ場で昼食、その後権現山頂にある鷹見神社奥宮をスタートして、権現山~行者の森に立ち並ぶ鷹見神社12宮を めぐる山歩きである。

32℃を超えると熱中症のリスクが急に高まる為、各班のルートタイムは標準値の70%以下に設定し、休息と給水、そして 参加者全員で互いの体調をチェックし、励ましあいながら猛暑の中での夏山登山の無事故完遂を目指した。

途中同行した愛護会 ボランティア研修生2名が体調不良で離脱したが、82歳の最高齢者を筆頭に、70代、60代を中心とする27名の一般参加者は全員、普段の 鍛錬の成果を発揮して、スタッフと共に無事に解散地鷹見神社まで賑やかに談笑しながら完歩した。

猛暑の中の登山は高いリスクを伴うが、不断の体力つくりと、酷暑の夏山登山対策を講じて、温暖化の時代の山歩きを楽しむ一日となった。

第5回 ほばしら探検隊 「森も木も生きている! 野鳥観察・植物で遊ぼう」

2024年9月15日、第5回ほばしら探検隊が開催され、探検隊に参加した小学生19名が集合しました。今回のテーマは「森も木も生きている! 野鳥観察・植物で遊ぼう」で、自然を感じながらの活動がメインとなりました。

まず最初に研修室で双眼鏡の使い方を学びました。初めて双眼鏡を使う子どもたちもいて、全員が楽しみながら練習できました。双眼鏡を手に持ち、いよいよ観察のために山頂へ向かって出発しました。

しかし、残念ながらこの日は期待していたハチクマ(渡り鳥の一種)は現れませんでした。それでも、皿倉山にやって来る様々な野鳥について写真を見ながら説明を受け、自然についての学びを深めることができました。

山頂に到着すると、深い霧が立ち込めており、霧の中での探索は子どもたちにとって貴重な体験となりました。霧が漂う幻想的な風景の中、草むらでウサギのフンを発見。野生のウサギがこの近くに住んでいることを感じさせ、子どもたちの興味をさらに引き立てました。

その後、草笛や草相撲などの自然を使った遊びを行い、自然と触れ合う楽しさを存分に味わいました。

山頂から戻った後は、ビジターセンターで昼食を取り、午後は室内でゲームなどを楽しみました。野外活動とは異なるリラックスした時間を過ごし、探検隊のメンバー同士もより親しくなれたようです。

今回の探検では、残念ながらハチクマに出会うことはできませんでしたが、子どもたちは自然との触れ合いを楽しみ、貴重な体験をすることができました。次回の探検隊では、もっと多くの野鳥に会えることを期待しています。