パトロール 東河内登山コース🌲

4月12日(日)東河内登山コースパトロールの日。19名の保全部員がヤマボウシ小屋に集合しました。
本日は東河内登山道を一旦下り、昼食後は
一の出合〜大曲り〜植物園東ゲート〜森林植物園分れ〜河内貯水池分れ〜洞見平〜神山分れ〜国見皿倉登山口〜会員駐車場へと続く、長い行程を歩きます。

参加者が多いため、倒木班と登山道班の2班に分かれてパトロールを行います。
新幹事が事前にリーダー・写真・記録・調査員を振り分けてくれていたおかげで、出発はとてもスムーズでした。
倒木班は立ち枯れや倒木の危険がある木を確認し、登山道班は横断溝の状態を中心に観察しながら下っていきます。

二の出合から一の出合へ向かう途中、この登山道を大切に思う有志の方々が自主的に整備された休憩場所に出会いました。
人の手と想いがつながって、この道が守られていることを改めて感じます。

二の出合では水分補給。
満開のシャガが静かに咲き、ひとときの疲れをやわらげてくれました。

12時半過ぎ、河内サイクリングセンターに到着。
水位の下がった河内貯水池を気にかけながら、短い昼食をとります。

後半はひたすら歩き、駐車場へ。
長い行程の中で確認した数々のポイントは、来月の保全作業へとつながっていきます。

一歩一歩の積み重ねが、この登山道の「これから」をつくっていく。
そんな手応えを胸に、それぞれの帰路につきました。(T.Y)

保全作業 爽健の森コース🌲

4月4日土曜日。新年度になって初めての保全作業の日。
保全部員10名と研修生2名、計12名がヤマボウシ小屋に集まりました。
朝からあいにくの雨。
山に入ることは叶わず、午前中はミーティングの時間となりました。
今年度の年間計画表に目を通しながら、どうすればよりよい成果につながるか――
一人ひとりが思いを出し合い、静かに、しかし確かな熱を帯びた話し合いが続きます。

やがて、空が少しずつ明るみはじめました。
雨は上がり、雲の切れ間からのぞく青空。
その変化に背中を押されるように、私たちは早めの昼食をとり、作業へと向かいます。

爽健の森へ下る入口には、今日参加できなかった仲間たちが、あらかじめ横木や杭を用意してくれていました。
顔は見えなくても、確かにそこにある“つながり”。保全部員ならではの、静かな連携です。
資材を分け合いながら運び、現場へ。

作業は効率を考えて2チームに分かれ、それぞれの持ち場で黙々と取り組みます。

途中、長い横木が必要になる場面もありました。周囲を見渡し、枯れかかった木を選び出して活用。
また、杭が足りないと判断した部員は、迷うことなく山道を駆けて小屋へと戻ります。

誰かが指示するわけでもなく、
それぞれが考え、動き、補い合う――
そんな積み重ねの中で、作業は着実に形になっていきました。
午後からの短い時間でしたが、12名の力がひとつになり、無事に作業は終了。
ヤマボウシ小屋へ戻るその足取りは、どこか軽く、そして少しだけ誇らしげでした。
新しい年度のはじまりにふさわしい、確かな一歩となりました。(T.Y)

保全作業 大蔵登山道🌲

3月7日。
昨日の雨も、いつの間にか止みました。
少し肌寒い朝の皿倉山。ヤマボウシ小屋には、12人の仲間が集まります。
今日の保全作業は、大蔵登山道コース。
2月のパトロールで見つけた課題を、一つひとつ確かめながらの作業です。

「ここには頂上方面への標識を」
「この横断溝は掘り直そう」
「階段も2本、しっかり直しておこう」
みんなで確認を終えると、道具を肩に森の中へ出発しました。

落ち葉や土砂に埋もれてしまった横断溝。
唐鍬を手に、それぞれが腰をかがめ、丁寧に掘り起こしていきます。
水がまた気持ちよく流れるように――
静かな森の中で、コツン、コツンと土を削る音が響きます。

続いては階段の整備。
運んできた2本の横木を使い、ぐらついた足元をしっかりと直していきます。
登山道を歩く人たちが、安心して足を運べるように。

二つの仕事が終わるころ、時計の針はもう正午を過ぎていました。
短い昼食でひと息ついたあと、今度は2チームに分かれて作業です。
ひとつのチームは山側の土を削り、登山道を広く。
もうひとつのチームは、伸びてきた笹の葉を刈り、歩きやすい道に。

みんなの力を合わせて、今日の保全作業も無事に終了。
帰り道、ふと見上げると――
道ばたの河津桜が、見事に咲いていました。
「おつかれさま」
そんなふうに、やさしく声をかけてくれているようでした。

午後2時すぎ。
ヤマボウシ小屋へ到着。
道具をきれいに洗い、元の場所へ丁寧に片付けます。
これもまた、保全部員の大切な仕事。

朝から歩き、掘り、直し、刈り、整えてきた登山道。誰かに見せるためでも、褒めてもらうためでもありません。
ただ、次にこの道を歩く人が少しだけ歩きやすくなるように。
この山が、これからも気持ちよく迎えてくれるように。

静かな大蔵登山道には、今日も12人の小さな力のあとが残りました。(T.Y)

保全作業の日🌲

2月21日、土曜日。
いつも山へ連れて行ってくれるケーブルカーは、この日は静かにお休みでした。
けれど――歩みを止める仲間は、ひとりもいません。
「少しでも、登山道を歩きやすくしたい。」
その思いを胸に、旧ふれあいの家へ10時集合。
ヘルメットや道具は、保全部の仲間が自家用車で運んできてくれていました。
誰かが支え、誰かが運び、誰かが汗をかく。
そうやって今日も一日が始まります。

煌彩の森へ一歩足を踏み入れると、すぐ目に入ったのは、倒れかかった1本の木。
山を歩く人にとっては小さな障りでも、見過ごさないのが私たちです。
声を掛け合い、慎重に、確実に処理。

気がつけば時計はまだ10時30分。
「よし、行こう。」
以前悪天候で中止になった、煌彩の森から国見岩へ向かう横断道へ。
森は、待っていたのかもしれません。
パトロールで白テープを巻いた木々を見つけては伐り、道の脇へ丁寧に寄せます。
1本、また1本。同じ作業の繰り返し。
地道で、派手さはないけれど、確実に道は変わっていきます。

暗かった森が、少しずつ光を取り戻し、足元が整い、歩く人の顔が浮かびます。
こういう瞬間のために、私たちは山へ来ているのかもしれません。
作業を終え、朝集まった場所へ無事に戻ることができました。
当たり前のようで、当たり前ではない一日の締めくくりです。

反省会を終え使った道具をまたヤマボウシ小屋へ運んでくれる仲間と別れるとき、心の中に残るのは疲れよりも、静かな充実感。

今日私たちが整えた道を、明日誰かが気持ちよく歩いてくれますように。
山は何も言いません。 けれど、森の明るさが、きっと答えなのでしょう。(T.Y)