保全作業 東河内登山道🌲

4月18日(土)保全作業の日。
保全部員10名と研修生2名、計12名がヤマボウシ小屋へ集合しました。
この日は九州製鉄所八幡協力会のイベントもあり、皿倉山は朝から多くの登山客で賑わっていました。ケーブルカーも臨時便が出るほどの盛況です。

空は今にも雨がこぼれそうな気配。すでに小雨もぱらつき始めていました。
そのため作業は12時半までとし、小屋へ戻って昼食を取る段取りに変更。
打合せを終えると、それぞれが手際よく道具を準備し出発しました。

本日の作業は、先週のパトロールで確認した東河内登山道下山口から一の出合までの立ち枯木の伐採と横断溝の清掃です。
足元に気を配りながら、滑らないよう慎重に現場へ向かいました。

現地では2チームに分かれ、効率よく作業を進めます。
それぞれが役割を果たし、声を掛け合いながら黙々と手を動かす時間——その積み重ねが、登山道の安全を支えています。

予定していた作業は時間内に無事終了。
伐採班と横断溝班も下山口付近で合流し、午後1時前には全員そろってヤマボウシ小屋へ戻ることができました。

昼食の後は反省会を行い、解散。
雨に追われるような一日でしたが、仲間とともに汗を流し、山に手を入れた確かな手応えが、静かな達成感となって胸に残ります。
それぞれの帰り道、今日整えたこの道を、誰かが安心して歩いてくれる——
そんな思いを胸に、山を後にしました。(T.Y) photo:sekiko,yasuko,takako

パトロール 東河内登山コース🌲

4月12日(日)東河内登山コースパトロールの日。19名の保全部員がヤマボウシ小屋に集合しました。
本日は東河内登山道を一旦下り、昼食後は
一の出合〜大曲り〜植物園東ゲート〜森林植物園分れ〜河内貯水池分れ〜洞見平〜神山分れ〜国見皿倉登山口〜会員駐車場へと続く、長い行程を歩きます。

参加者が多いため、倒木班と登山道班の2班に分かれてパトロールを行います。
新幹事が事前にリーダー・写真・記録・調査員を振り分けてくれていたおかげで、出発はとてもスムーズでした。
倒木班は立ち枯れや倒木の危険がある木を確認し、登山道班は横断溝の状態を中心に観察しながら下っていきます。

二の出合から一の出合へ向かう途中、この登山道を大切に思う有志の方々が自主的に整備された休憩場所に出会いました。
人の手と想いがつながって、この道が守られていることを改めて感じます。

一の出合では水分補給。
満開のシャガが静かに咲き、ひとときの疲れをやわらげてくれました。

12時半過ぎ、河内サイクリングセンターに到着。
水位の下がった河内貯水池を気にかけながら、短い昼食をとります。

後半はひたすら歩き、駐車場へ。
長い行程の中で確認した数々のポイントは、来月の保全作業へとつながっていきます。

一歩一歩の積み重ねが、この登山道の「これから」をつくっていく。
そんな手応えを胸に、それぞれの帰路につきました。(T.Y) photo:megu,yoshiko,takako

保全作業 爽健の森コース🌲

4月4日土曜日。新年度になって初めての保全作業の日。
保全部員10名と研修生2名、計12名がヤマボウシ小屋に集まりました。
朝からあいにくの雨。
山に入ることは叶わず、午前中はミーティングの時間となりました。
今年度の年間計画表に目を通しながら、どうすればよりよい成果につながるか――
一人ひとりが思いを出し合い、静かに、しかし確かな熱を帯びた話し合いが続きます。

やがて、空が少しずつ明るみはじめました。
雨は上がり、雲の切れ間からのぞく青空。
その変化に背中を押されるように、私たちは早めの昼食をとり、作業へと向かいます。

爽健の森へ下る入口には、今日参加できなかった仲間たちが、あらかじめ横木や杭を用意してくれていました。
顔は見えなくても、確かにそこにある“つながり”。保全部員ならではの、静かな連携です。
資材を分け合いながら運び、現場へ。

作業は効率を考えて2チームに分かれ、それぞれの持ち場で黙々と取り組みます。

途中、長い横木が必要になる場面もありました。周囲を見渡し、枯れかかった木を選び出して活用。
また、杭が足りないと判断した部員は、迷うことなく山道を駆けて小屋へと戻ります。

誰かが指示するわけでもなく、
それぞれが考え、動き、補い合う――
そんな積み重ねの中で、作業は着実に形になっていきました。
午後からの短い時間でしたが、12名の力がひとつになり、無事に作業は終了。
ヤマボウシ小屋へ戻るその足取りは、どこか軽く、そして少しだけ誇らしげでした。
新しい年度のはじまりにふさわしい、確かな一歩となりました。(T.Y)

保全作業 大蔵登山道🌲

3月7日。
昨日の雨も、いつの間にか止みました。
少し肌寒い朝の皿倉山。ヤマボウシ小屋には、12人の仲間が集まります。
今日の保全作業は、大蔵登山道コース。
2月のパトロールで見つけた課題を、一つひとつ確かめながらの作業です。

「ここには頂上方面への標識を」
「この横断溝は掘り直そう」
「階段も2本、しっかり直しておこう」
みんなで確認を終えると、道具を肩に森の中へ出発しました。

落ち葉や土砂に埋もれてしまった横断溝。
唐鍬を手に、それぞれが腰をかがめ、丁寧に掘り起こしていきます。
水がまた気持ちよく流れるように――
静かな森の中で、コツン、コツンと土を削る音が響きます。

続いては階段の整備。
運んできた2本の横木を使い、ぐらついた足元をしっかりと直していきます。
登山道を歩く人たちが、安心して足を運べるように。

二つの仕事が終わるころ、時計の針はもう正午を過ぎていました。
短い昼食でひと息ついたあと、今度は2チームに分かれて作業です。
ひとつのチームは山側の土を削り、登山道を広く。
もうひとつのチームは、伸びてきた笹の葉を刈り、歩きやすい道に。

みんなの力を合わせて、今日の保全作業も無事に終了。
帰り道、ふと見上げると――
道ばたの河津桜が、見事に咲いていました。
「おつかれさま」
そんなふうに、やさしく声をかけてくれているようでした。

午後2時すぎ。
ヤマボウシ小屋へ到着。
道具をきれいに洗い、元の場所へ丁寧に片付けます。
これもまた、保全部員の大切な仕事。

朝から歩き、掘り、直し、刈り、整えてきた登山道。誰かに見せるためでも、褒めてもらうためでもありません。
ただ、次にこの道を歩く人が少しだけ歩きやすくなるように。
この山が、これからも気持ちよく迎えてくれるように。

静かな大蔵登山道には、今日も12人の小さな力のあとが残りました。(T.Y)