九州自然歩道パトロール

🌲10月12日 パトロール日記🌲

朝の冷たい空気に、ほんのり秋の香りが混じるころ。ヤマボウシ小屋には、保全部の仲間たち16名とガイド部の1名、合わせて17名が集まりました。

今日はパトロールの日。
顔を合わせるたびに笑顔がこぼれ、空気がふっと明るくなります。

「人数が多いから、今日は2チームに分かれよう!」
そんな声が上がり、AチームとBチームに分かれることに。
新しく導入されたホワイトボード!
写真にも残して、次の活動のヒントに――
小さな工夫の積み重ねが、この会を少しずつ進化させていきます。

Aチームは左回りで権現山周回路を進み、九州自然歩道を抜けて爽健の森へ。
Bチームはその逆、右回りから爽健の森を経て自然歩道へ向かいます。

それぞれのチームには、
リーダー、記録係、写真撮影係、ホワイトボード係、時刻報告係……
役割がすっと決まり、息の合ったスタート。

昼を少し過ぎたころ、市瀬峠登山口で再び全員が合流しました。
おにぎりの香り、湯気の立つ味噌汁、笑い声。
山の静けさの中に、あたたかな時間が流れます。

午後は登りが続く道のり。
特に九州自然歩道は、初心者にはなかなかの試練です。
それでも、誰かが声をかけます。
「あと少しよ、頑張ろう!」

その言葉が、足取りを軽くしてくれます。
息を切らせながらも、笑顔を忘れずに――        キノコたちも応援してくれています。

全員が無事、権現山周回路へたどり着きました。

今日もまた、自然と仲間に感謝の一日です🌿 (T.Y)

第5回 ほばしら探検隊 森も木も生きている(野鳥観察)

今日は待ちに待った第5回ほばしら探検隊!
探検隊の子どもたちは17人、スタッフさんは12人。お天気はピカピカの晴れ☀️。

まずは研修室で野鳥のビデオを見て、先生のお話を聞きました。
数日前に皿倉山の山頂で「ハチクマ🦅」が見えたらしい!
「今日も見られるかな?」とドキドキしながら、双眼鏡を持って出発しました。

山頂に着いて、みんなで空をじーっと見上げました。
「出てこい、ハチクマ!」
でも…今日は風の向きや時間がよくなかったのか、残念ながら姿は見られませんでした。

でも、がっかりなんてしていられません!
山頂では綱引き・縄跳び・鬼ごっこ・スイカ割り
「えいっ!」と力いっぱい綱を引いたり、スイカを叩いて大盛り上がり!🍉
みんな汗をかきながら、元気いっぱいに遊びました。

鳥には会えなかったけど、自然の中で仲間と笑って走り回った今日の探検は、とても楽しい思い出になりました。
次の探検では、どんな冒険が待っているのかな?ワクワク!✨

刈払機点検と草刈り〜Part2〜

9月の森は、やわらかな風に包まれていました。
朝晩のひんやりとした空気が、みんなの心を落ち着かせます。

9月20日。
10人の仲間たちが集まりました。

「雨がふる前に、やりとげよう」
そんな気持ちを胸に、みんなはすぐに外へ。

斜面に立つベテランの仲間。
刈払機を構えるその背中には、長い年月で育まれた自信と、「仲間を守る」という静かな責任感がありました。

一方で、平らな場所を担当する女性の仲間たち。
草を刈る手はていねいで、表情は真剣そのもの。
「わたしたちも役に立ちたい」
そんな思いが、黙々とした作業の中に込められていました。

春につづく2回目の草刈り。
「あのときより、きっと上手になっている」
心の中で小さな自信が芽を出し、それが作業をすすめる力になっていました。

空からぽつりと雨が落ちはじめたとき――
みんなの心には、達成感が広がっていました。
「間に合った」「やりとげた」
胸の奥がふっと温かくなる瞬間です。

作業のあと、ベテランの仲間が燃料を準備する姿を見守る部員たち。
その瞳には、尊敬と憧れと、
「いつか自分も」という未来への思いが映っていました。

刈払機の音が耳に残り、草のにおいが体をつつむ。
その中で生まれた笑顔は、努力と学びのあかしのように輝いていました。         (T.Y)

      『皿倉シスターズ』

第2回野鳥観察会 〜山頂でハチクマの渡りを見よう!〜

朝9時30分にスタート。一般参加者9名、スタッフ12名、そして講師1名の計22名が集合し、ケーブルカーに乗って山頂を目指しました。

この時期、全国のバードウォッチャーたちが心待ちにしているのが、ハチクマの渡りです。ハチクマはタカの仲間で、全長約60cm、翼を広げると120〜140cmにもなる迫力のある野鳥。毎年秋になると、日本各地から南へと渡っていくその雄大な姿を見ようと、多くの人が観察に訪れます。

今回の観察地は、山頂北側のブランコ周辺。現地では講師の梅野さんから、ハチクマの特徴や渡りについての簡単なレクチャーを受けました。

しかし…この日はあいにくの曇り空。風向きも悪く、昼前には雨が降りそうな予報。ハチクマの飛来を期待しつつ、全員で関門橋方面を見上げながら空をじっと観察しました。

1時間ほど粘ってみましたが、残念ながらハチクマの姿は1羽も確認できず。どうやら風待ちのため、どこかで足止めをされていたようです。

その後はビジターセンターへ移動し、研修室で梅野講師による特別映像上映タイム。なんと、前々日に同じ場所で撮影されたばかりのハチクマの渡り映像を見せていただきました!

そこにはなんと…341羽のハチクマが空を舞う圧巻の光景が!
タカ柱(たかばしら)と呼ばれる、円を描きながら上昇する姿も複数回観察できたそうで、まさに見応えたっぷり。皿倉山の上空をつかむ風に乗って、次々と南へと飛び立っていったそうです。

今回の観察会では直接ハチクマの姿を見ることは叶いませんでしたが、映像を通してその魅力をしっかりと感じることができました。そして何より、自然の中でじっくりと空を見上げる時間もまた、贅沢な体験だったのではないでしょうか。

ハチクマたちが無事に目的地までたどり着けるよう、祈りを込めて観察会は終了。
参加された皆さん、本当にお疲れさまでした!

また次回、青空の下でお会いできるのを楽しみにしています♪